内定承諾書の添え状を手書きで作成する方法とは？

内定承諾書は、企業からの内定を受けて、その内定を受け入れる旨を正式に伝える書面です。これによって、採用オファーを正式に受諾し、入社の意思を示します。内定承諾書を送り返す際には、添え状を同封するのが一般的です。書き方について詳しくみていきましょう。

内定承諾書に添え状は必要？

学生が内定を手に入れたら「内定承諾書」というものが企業から送られてきます。
そして、企業に送り返す際には「添え状」というものが必要になります。

内定承諾書とともに企業に送る際、添え状は気配りと感謝の気持ちを込めて書きましょう。

添え状を付けることにより、丁寧で礼儀正しい印象を与えることができます。
自分の気持ちをしっかり伝えることが、今後の職場での印象を良好にする一環となります。

添え状は書類や郵便などを送る際に、内容や中身を示すために同封される文書です。
ビジネスの場では、添え状には書類の枚数や荷物の個数、注意事項などが詳細に記載し、同封の中身の誤認を防ぐことです。

しかし、内定承諾書の添え状は中身の確認だけが目的ではありません。
内定を受けたことに感謝の意を示し、書類の確認が完了した旨を記述し、お礼の気持ちを添えることが必要です。

多くの企業では内定を出した後、学生に内定承諾書の提出をお願いします。
企業が学生に内定承諾書を求めるのは、学生に「正当な理由がない限り入社すること」を期待しているためです。

内定を複数受けている学生の中には、どの企業に就職するか迷っている方もいるでしょう。
企業は採用した優秀な学生を手放したくないため、内定承諾書を提出してもらうことで入社を確定させようとしています。

内定承諾書には法的な拘束力はありませんが、ほとんどの学生は提出したらその企業に入社するという意思表示と捉えています。
添え状では書類の確認が終了したことを伝え、他の企業ではなくその企業に入社する強い意志を示すことが重要です。

内定承諾書に添えるべき適切な添え状についてご説明します。
添え状はシンプルで分かりやすいものが良いでしょう。

◆受諾の表明と感謝の意志
内定を承諾し、その企業で働くことへの感謝の気持ちを伝えましょう。

◆書類の確認
内定承諾書が正しく添付されていることを確認し、書類が揃っている旨を述べます。

◆入社日の再確認
内定承諾書には入社日が記載されています。その日について再確認し、自分も再度納得していることを示します。

◆連絡先の明示
連絡が必要な場合のために、携帯電話やメールアドレスなどの連絡先を書いておくと良いです。

◆再度の感謝
最後に改めて内定をいただいたことに感謝し、期待に応えるために全力で働く旨を伝えます。

添え状は内定承諾書と同じくらいのサイズの便せんを使用することが、見た目や取り扱いのしやすさから良いでしょう。
手書きの場合も、相手にとって読みやすいよう心掛けましょう。

同じ大きさの便箋が無い場合は、大きい便箋よりも小さめの便箋を使用しましょう。
小さすぎると内容を書ききれない場合があるので、内定承諾書と比べて多少小さいぐらいの便箋を使いましょう。

便箋は白色に縦書きの線が入っている便箋がおススメです。

拝啓、〇〇株式会社様

お世話になっております。内定のお知らせ、誠にありがとうございます。
この度は、内定承諾書を受領いたしましたことをご報告申し上げます。

この素晴らしい機会をいただき、心より感謝しております。
貴社での経験を通じて、成長し、貢献できるよう全力を尽くしてまいります。
また、内定承諾書に同封しております添え状をご確認いただけますと幸いです。

これからも一層精進し、貴社の一員として期待に添えるよう努めてまいります。
何かご不明点や手続きがございましたら、ご遠慮なくお知らせください。

誠にありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。

敬具

[あなたの名前]

内定承諾書に添える添え状は、手書きでもパソコンでも良いです。
パソコンを使用する場合、横書きで作成しましょう。
日付は紙の右上に記入し、その下に左寄せで宛先を書きます。
元号と西暦のどちらを用いても問題ありませんが、企業からもらった書類と統一すると安心です。

同封する書類を明示した後、最後には右詰めで「以上」とし、丁寧な締めくくりを心がけましょう。
また、読みやすいフォントを選ぶことも重要です。