バックオフィスとはなにかについて解説!

バックオフィス業務とは企業の収益には直接寄与せず、新しいシステムの導入や改善が後回しになりがちな部門として広く認識されているでしょう。この記事では、まず「バックオフィスとは何か?」という基本的な疑問について解説していきます。

バックオフィスとは?

「バックオフィス」とは、企業の収益に直接的には関与しないが、営業やマーケティングなどのフロントオフィス業務を支えるための部門や業務のことを指します。

この部門には、一般的には総務、経理、財務、人事、労務、法務、その他一般事務などが含まれます。
バックオフィスは、企業の日常業務を円滑に運営し、フロントオフィスの活動をサポートするために不可欠な役割を果たしています。
そのため、バックオフィスは直接的な利益への寄与は限られますが、企業活動全体を効率的に機能させ、間接的に収益に貢献していると言えるでしょう。

バックオフィスの主な職種とは?

総務、経理、財務、人事、労務、法務、およびその他の一般事務といったバックオフィスの職種について、それぞれご紹介します。

◆総務
総務は企業全体に関連する管理業務を担当し、通常、他の部門には該当しない業務を取り扱います。具体的な業務には、消耗品や資産の管理、施設やオフィスの管理とメンテナンスの調整、社内イベントの企画と運営、コンプライアンスに関する社内規則の策定と改訂などが含まれます。

◆経理
経理は企業の財務に関わる業務を担当し、帳簿の記録と管理、財務諸表の作成、請求書と領収書の発行と管理、月次および年次の決算作業、法人税や消費税、社会保険料の計算と手続きなどが主な業務です。経理は企業の財務状況を追跡し、過去の取引と現在の資産状況を管理します。

◆財務
財務は経理が作成した財務情報を基に、企業の資金繰りに関わる業務を担当します。業務には銀行融資の交渉と手続き、資金調達の計画と管理、余剰資金の運用と新規投資、企業の財務戦略の立案などが含まれます。財務は企業の将来の資金ニーズを評価し、資金の効果的な運用を確保します。

◆人事・労務
人事・労務は企業の人材と労働に関連する業務を担当します。主な業務には採用活動の計画と実行、労働時間と出退勤の管理、従業員の異動や転勤の調整、評価と教育の実施などがあります。人事・労務は企業の従業員に関する重要な活動を管理し、人材の戦略的な配置を支援します。

◆法務
法務は企業の法的関連事項を担当し、契約書や法的文書のリーガルチェック、知的財産権の管理、法的訴訟やトラブルへの対応、社内での法的相談受付などが主な業務です。法務は企業の法的リスクを管理し、法律遵守を確保します。

◆その他の一般事務
その他の一般事務は、他の部門や担当者をサポートする業務を担当します。具体的な業務にはデータ入力、書類の整理、来客対応、電話応対、郵便物の仕分けと発送、他の部門の書類作成と資料まとめなどが含まれます。この部門は、他の部署の業務を円滑に運営するための支援を提供します。

バックオフィスの重要性とは?

バックオフィスは直接的な利益には関与しないものの、企業活動において極めて重要な役割を果たします。

バックオフィスが軽視されると、フロントオフィス業務に支障が生じ、重大なコンプライアンス違反が発生する可能性があり、これは企業の利益や信用度に大きな悪影響を及ぼすでしょう。

例えば、経理が正確でない場合、誤った税務手続きや経営判断が行われる可能性があります。
同様に、人事・労務が不適切であると、人材不足や従業員の不満が生じ、生産性に悪影響を及ぼすでしょう。

堅固なバックオフィス体制を築くことで、従業員は安心して仕事に取り組むことができます。
結果的に、企業の利益向上や従業員・顧客の満足度向上に貢献するでしょう。
バックオフィスの適切な運営は、企業全体の成功に欠かせない要素です。

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